大腸内視鏡検査について About Colonoscopy

大腸カメラに対してはどのような印象をお持ちでしょうか。

「検査の前にたくさんの下剤(腸管洗浄液)を飲まないといけない」
「検査中の痛みが心配、不安がある」

胃カメラとは異なり、検査前の準備や検査中の痛み、恥ずかしさなどハードルが高い印象のある大腸カメラですが、大腸がんは早期であればほとんどが治癒が可能な病気です。
検診で便潜血が陽性となった人や、便通の異常がある人などは大腸カメラを含めた検査を行うことが勧められます。

当院では苦痛の少ない方法で内視鏡検査を行います。
お腹の膨張感の和らげるために、二酸化炭素(CO2送気)を使用しています。
また不安が強い、以前痛みが強かったなどで大腸カメラに抵抗がある人は鎮静剤・鎮痛剤を使用することによって上記症状を緩和することも可能です。(基礎疾患によっては鎮静剤、鎮痛剤が使用できない方もあります。)

検査について不安がある方は遠慮なくご相談ください。
初めての方でも検査を受けやすく、また以前大腸カメラ検査が大変だった方でもストレスなく検査を受けて頂けるよう可能な限り対応いたします。

検査方法

また当院では2種類の下剤(腸管洗浄液)を採用しています。

■モビプレップ

  • 味:濃いスポーツドリンクに梅味(味に関して好みが分かれます)
  • 腸管洗浄力:高い
  • 前処置:当日2~3時間、1.5L~3L
  • 飲んでもよい水分:水・お茶
こんな人が向いてます
  • 以前の方法で問題なかった人
  • 腸管内の洗浄を確実に行いたい人

■ピコプレップ

  • 味:オレンジ味
  • 腸管洗浄力:モビプレップよりやや弱い
  • 前処置:前日約4時間・当日4時間、2.8L以上
  • 飲んでもよい水分:お茶・スポーツドリンク、炭酸など色々な透明な飲み物
こんな人が向いてます
  • 以前の方法で飲むのが困難だった人
  • 時間的余裕のある人(検査前日、当日の2日かかります)

大腸カメラ検査の流れ

1.事前の診察と検査予約

大腸カメラを受ける方は事前の診察が必要です。便通異常(便秘・下痢など)、血便といった症状のある方は腹部の診察に加え、必要に応じて血液検査や腹部超音波検査を行います。
また医師・スタッフより説明をお聞き頂いた上で、検査のご予約をお願い致します。
普段お薬を服用されている方は、お薬手帳や飲んでいるお薬をご持参下さい。

2.検査前日

事前診察の際に、休薬や服薬の指示はあった方は、その指示に従ってください。
当院では前日の昼食・夕食は大腸カメラ専用の検査食を使用しております。
食事制限に不安がある方は、お気軽にご相談下さい。

3.検査当日

検査当日の朝、お渡しした下剤を服用していただきます。前日に引き続き食べ物は絶食、飲み物は水やお茶のみとしてください。
腸内の洗浄が完了したら、指示のあった時間に来院してください。

4.検査~検査後

来院後は便の状態を確認し、検査着に着替えていただきます。
検査の準備ができたら、検査室までご案内致します。
内視鏡を挿入し、大腸全体を観察します。ポリープが見つかった場合は、その際に切除することも可能です。
(サイズが大きなもの、精密検査が必要なものなどは後日総合病院に紹介いたします。)

  • 検査時間は、通常15分-30分程度で終わりますが、腸の長さや性状によって個人差があります。
    ポリープ切除を行う場合は、さらに時間がかかることがあります。
  • 静剤・鎮痛剤を使用する方は、生体モニター下に点滴をしながら検査を行います。
    検査終了後は薬の影響が落ち着くまで、30~60分程度お休みいただきます。

5.検査結果の説明

検査の結果について、画像モニターを見ながら説明いたします。
ポリープ切除を行った場合や組織の一部を採取した場合などは、検査後の注意事項がありますので、併せて説明します。
切除したポリープや採取した組織の検査結果は、2週間後以降に説明いたします。

6.ご帰宅

検査当日~翌日は消化のよいもの(うどん、おかゆなど)から食べてください。 経過で腹痛や出血などがなければ、少しずつ普段通りの食事に戻してください。 ポリープ切除1週間は飲酒や刺激物の摂取、激しい運動、排便時のいきみ、旅行や出張などの長距離移動を控えてください。